「ミラーレス第4ラウンドが始まるその日」(前半)
ミラーレスカメラの歴史がいよいよ再び転換します。それを僕は第4ラウンドの到来と呼んでいますが、今回のレターはその前半の話、第1から第3ラウンドの話です。それはミラーレスカメラの歴史を振り返る話でもあります。LUMIXから始まり、αの覇権が確立され、ZとRが盛り返した約17年の話です。ぜひ祝日の夜のお供に、ゆっくり読んでみてください。
別所隆弘
2025.09.23
読者限定
毎度のことですが、東京行きの新幹線の車内で書いております。最近では京都駅でスタバのコーヒーとサンドイッチ買って、食べ終わって一息つく頃に名古屋。そこから新横浜あたりまでの1時間ちょっとほどの時間でこれを書いてる間に品川に着くと言うのが定番ムーブになっております。
さて、本日の内容は「ミラーレス第4ラウンド」と僕が名づけていることに関しての話です。もちろんこの命名は僕が勝手にそう呼んでるだけの思考実験みたいなものですので、こう言う時期が実際にあるのかどうか、また僕の認識が合っているのかどうかも保証できません。
ただ、一つの流れがある特異点を境にして明確に変わっていくと言うのは、歴史の中で大なり小なりたくさん見てきました。今回もまた一つの特異点がカメラの世界で観測されました。それがニコンのZRとキヤノンのC50が同時に発表されたあの日です。その日を境に第四ラウンドは静かに始まり、現在進行中の第3ラウンドは緩やかにクロージングしていくということになります。
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続きは、6811文字あります。
- (1)ミラーレス第1ラウンド「α7発表」
- (2)ミラーレス第2ラウンド「α7III登場」
- (3)ミラーレス第3ラウンド「Z9爆誕」
- (4)ミラーレス第3ラウンド終幕の今
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