AIが「普通」になる「その日」について
AIは今、ホットトピックです。でも誰もそれを「新規な話題」として取り上げなくなる「ある日」こそが、今とは違う新しい世界が始まる日。その日がどんな日であるにしても、それは確実に来ます。「AIが普通になるある日」についての話です。
別所隆弘
2024.06.30
読者限定
先日、二日連続でAIに関するイベントとお仕事に参加してきました。ついに本当に「来る」感があります。そして面白いことに、古い古い、とても懐かしい感触を思い出しました。2010年代に入るか入らないかころのWeb2.0の時の感じです。
今日の写真はフジのGFX100Sで撮影したものです。中判を使っても撮るものは変わりませんね。でもそういうのが大事だと思うんです。
ずっとイノベーターやアーリーアダプターたちが「Web2.0が来る!すげえぞ!」と2000年代の中頃に話をしていて、僕みたいなアーリーアダプターとレイトマジョリティの中間にいるようなタイプが「そうか、すごいのか!」と触発されつつも、実際には何がすごいのかわかんないまま、「結局Web2.0ってなんだっけ?」とかぼやいているうちに、ある日気づいたら世界は確かにWeb2.0の時代に変わり、そして生活の根幹が変わっていた、というような経験です。あらゆるWebサービスが一気に便利になり、2023年くらいまでの「便利さ」の根源が、あの2000年代に中頃に盛んに喧伝されていたWeb2.0革命から派生してきたものでした。