30半ばを超えたあたりから意識している「自分を開く」という態度 - L016
大学時代のことです。当時京都で一人暮らしをしていた僕は、少し異様なほどに音楽と映画と本に没入していました。音楽は今でも実家に数千枚のCDが残っていますし、その頃買った本も同じく実家に何千冊と残っています。映画もTSUTAYAでセールの時にまとめて何十本もレンタルしては、1日に二、三本見る、みたいなことを大学時代ずっとしていました。大学1、2年の頃は、多分年間に200本は映画を見たと思います。本も1日一冊を日課にしていました。音楽は歩きながらずっと聴き続けていました。
とにかく、飢餓感が強かった。何かを摂取しなければいけないという、ほとんど焦りのような感覚。今を逃したら、もう時間がないという妙な強迫観念。そんな状況だったので、所持金は常にギリギリ、日々のご飯は大学の生協で14時から17時の間に開かれる一食400円のフリービュッフェで凌ぐ毎日でした。
16時頃に生協に行って、大きなお皿に唐揚げをとにかく山盛り乗せて、ご飯もまたどんぶりに山盛り。400円で取れるだけのカロリーを摂取して次の日まで凌ぐ。そんな生活をしていたので、一人暮らしを始めて4ヶ月経った頃に栄養失調で体がおかしくなりました。全身に赤い発疹が現れて、息が苦しくなり、病院に行ったら「栄養が偏ってる状況やね」と言われて、点滴を打たれたのを覚えています。